レザークラフト用にロゴ作成するには、刻印・焼印・箔押し・レーザー加工・スタンプなど、さまざまな方法があります。どの方法を選ぶかによって、ロゴの印象や風合いが大きく異なります。また、作品にロゴ入れする際には、必要な道具を揃えて自分で入れることもできますし、業者に依頼して加工してもらうことも可能です。
この記事では、レザークラフト用のロゴ作成の方法やそれぞれの特徴、メリットについて詳しく解説します。
ロゴデザインを考える
ロゴを作成するには、まずデザインを考えます。デザインは原寸で描く必要はありませんが、出来上がりのサイズをしっかり把握しておくことが重要です。あらかじめロゴを入れたい作品がある場合には、紙などに描いて作品に置き、イメージを膨らませましょう。
きれいなロゴを作るためには、線が細すぎたり、線と線の間が狭過ぎたりしないようにデザインするのがポイントです。打刻やプリントの際に隙間がつぶれる原因になり、きれいなロゴに仕上がらなくなるからです。また、金属製の刻印の場合、耐久性の低下につながります。
ロゴ作成を業者に依頼する
デザインが出来上がったら、専門業者にロゴの制作を依頼します。その際、手描きのデザインで受け付けてくれる場合と、データ入稿のみ受け付ける場合があるため、あらかじめどのようにデザインを持ち込めばよいか業者に確認しておきましょう。
もしもアイデアが浮かばない、デザインに自信がない、手直しして欲しいといった場合でも、デザインの相談にのってくれる業者や、データの作成を依頼できるところも数多くあります。
ロゴを入れる方法とそれぞれの特徴について
レザーには、刻印や焼印、箔押し・レーザー刻印、スタンプなどでロゴを入れることができます。仕上がりの雰囲気がそれぞれ異なるため、好みによって選ぶとよいでしょう。刻印と焼印は、レザークラフトの定番の加工方法です。
刻印は、おもに金属製の印を使いハンマーで革に打刻します。革がへこむことで、立体感のあるロゴができあがるのが特徴です。慣れないうちは力の入れ具合によって刻印が革を貫通して穴があいてしまったり、逆に力が弱過ぎて薄く見えづらいロゴになってしまったりする場合があります。
また、革の種類や入れる場所によってはうまく打刻できないことがあり、ある程度の練習や経験が必要になるでしょう。一方、比較的新しい方法として樹脂版を使って刻印する手もあります。パソコンでデザインを作成し、専用のキットで版を作ります。
外注することなく版を作れるのが大きなメリットです。焼印でロゴを入れる場合には、電気ゴテを使用します。熱を利用して革に焼き目を入れる方法です。電気ゴテをコンセントに差し込むだけで手軽に作業できるのがメリットでしょう。
こげ茶の革を焼いた色と、独特な風合いのあるロゴを押せるのが魅力です。焼印を使用する場合には、電話ゴテの温度と、革に刻印を押し当てる時間の長さのバランスが重要になります。おおよそ170℃から焼きが入り、温度が高すぎたり時間が長過ぎたりすると焦げてしまうことがあります。
逆に温度が低ければ仕上がりが不均一なロゴになってしまうので、温度調節機能のある電気ゴテを使うと便利です。箔押しは、専用の機材を使用し、金属でできている箔を革に熱圧着する方法です。金箔や銀箔、白箔などさまざまな種類があり、革の質感に美しいメタリックな表情を加えられます。
箔押しは、版の精度や箔の種類・圧着時の温度などによって仕上がりが異なるため、ある程度の練習が必要です。一般的には業者に依頼して箔押ししてもらいますが、自分で加工することも可能です。レーザー刻印は、レーザー加工機を使ってロゴを入れる方法です。
刻印のように金属製の印を作る必要がなく、革に直接彫刻やエンボス加工を施せます。幅広い面積に模様を入れやすく、複雑な模様にも対応しやすいのがメリットです。彫刻とエンボス加工を併用すれば、立体的でメリハリのある美しいロゴを作ることが可能です。
しかし、外注するとロゴ入れの度に費用がかかるため、コストを抑えたい場合にはレーザー加工機を購入して自分で作業するとよいでしょう。スタンプを使って手軽にロゴを入れることもできます。ロゴをゴム印で制作し、レザーに対応しているインクを使用して版を押します。
仕上げにドライヤーなどで熱を加えれば完成です。インクの色数は豊富にあるため、その時々で色を変えて楽しめるのがメリットです。版は消しゴムなどで自作することもできますし、業者にゴム印制作を依頼することも可能です。
デメリットは、金属印と違って耐久性が劣る点です。使用頻度によっては、定期的に新しいものを作る必要が出てくるでしょう。
ロゴを入れて作品のオリジナル性を高める
ロゴ作成することで、自作のレザー作品のオリジナル性を高められ、より一層愛着の持てる作品づくりができるようになります。他にはない自分だけのアイテムという証になり、特別感を演出できます。また、オリジナルブランドとして作品を売りたいという場合には、ロゴ作成は有効な手段です。
ロゴがあることでブランドのイメージ形成ができ、購入者に商品を強く印象づけられるからです。
一般的に、人は同じものを何度も見ていることで好きになる傾向があります。制作した作品にロゴを入れてアピールすることで、ブランドの認知度を上げることに大いに役立つでしょう。
オリジナルのロゴでデザインの幅を広げる
ロゴ作成するメリットは他にもあります。作品がシンプルなフォルムの場合、ロゴを入れるだけで表情をグッと豊かにすることができるのです。ロゴを活かした作品づくりをすることで、デザインの幅が広がります。大きなロゴを1つ入れてみたり、小さなロゴをたくさん入れてみたりして、デザインを遊ぶこともできます。
また、ロゴは作品の本体に入れるのはもちろんのこと、タグなどを作って作品に下げるのも素敵です。作品のサイズに合わせて、サイズの違うロゴをいくつか揃えておいてもよいでしょう。ぜひレザークラフト用のロゴ作成をして、自分だけの作品づくりを楽しんでください。
レザークラフト用のロゴ作成方法や特徴・メリットについて解説
レザークラフト用にロゴ作成する方法には、刻印・焼印・箔押し・レーザー加工・スタンプなどがあり、どの方法を選ぶかによって、ロゴの印象や風合いが大きく異なります。
また、ロゴ作成することで作品づくりの幅が広がり、作品のイメージアップをすることも可能です。この記事では、レザークラフト用のロゴ作成の方法やそれぞれの特徴、メリットについて詳しく解説します。